Logicool SIGNATURE K855を気持ち良い打鍵音にする方法
はじめに
ブロガーが毎日使うツールの1つにキーボードがありますが、今回初めてメカニカルキーボードを気持ちよい打鍵音に変えることが出来ました。
プチ改良したものを約3ヶ月使用しましたが、問題は全く発生しなかったので、記事にまとめ公開することにしました。
気持ち良い打鍵音に変わったのは、一般的な静音対策に加え、物理的な対策(裏技)を実施したからです。
この物理的な対策はキーボードを分解せず簡単な作業で行うことができます。
この裏技の効果は絶大なので、同機種または類似構成のメカニカルキーボードをご使用の方には、ワンランク上の打鍵音に改善する際の参考になるのではと思います。
なおこの記事で説明する方法はメーカー保証の対象外なので、真似する方は自己責任でお願いします。
なぜメカニカルキーボードを改良するのか
ワークスペースの土台となるデスクを広いガラス天板に取り換え、思い切って新しくメカニカルキーボードを購入しました。
買ったモデルはlogicool SIGNATURE K855 オフホワイトです。
デザイン優先で選択したので見た目はOKだったのですが、想定していた気持ち良い打鍵感ではなく少し残念でした。
残念だった点
キーを打った時に発生する打鍵音が大きく、安っぽい乾いた響きに違和感を感じました。
エントリーモデルのメカニカルキーボードなので、ある程度は仕方ないのですが、このままガマンして使うのはイヤなので、気に入らない部分を改良することにしました。
打鍵音の何が気に入らなかったのか
管理人が気になった打鍵音は2つあります。
(a)キーを打った時に「カチャ・ガチャ」と発生する乾いた高音
(b)この高音の反響
音が発生するタイミングは連続2回あります。
1回目はキートップに圧入された軸が基盤に当接した瞬間に発生する音で、2回目はキートップの軸がスプリングの反力で戻りダストカバーにぶつかった時の音です。
打鍵音・打鍵感を変える一般的な方法
何か良い対策がないかネットで調べると6つ対策が見つかりました。
①潤滑剤の塗布(ルブ)
②静音リングの追加
③クッション材やシートの追加
④静音スイッチへの交換
⑤スプリングの変更
⑥キートップの材質変更
上記(a)(b)の原因に対して効果が期待できる対策は①②⑤ですが、キートップを外し①潤滑剤の塗布を実施しました。
潤滑剤を塗布すると良くなる理由は、摺動部と接触面に粘度が高めのグリスを塗布すると、摩擦抵抗が下がり衝撃を緩和できるからです。
なお、潤滑剤の塗布は一般的な方法なので、この記事では説明を割愛させて頂きます。また、静音リングは音や打鍵感が損なわれるので装着しませんでした。
打鍵音を物理的に低くする方法
そもそもSIGNATURE K855の打鍵音はなぜ響くのでしょうか。
キーボードを上から見るとシボ加工されたアルミのフレームが見えますが、これは単なる化粧板で、キートップを支えているメカニカルスイッチは基盤に固定され、基盤は薄いプラスチックのフレームに結合されてます。
そのため、このペラペラの薄いフレームが打鍵時に共鳴し安っぽい乾いた音の反響が発生しているのではと考えました。
よってプラスチックのフレームの固有振動数(共振周波数)を低くすれは打鍵音の周波数が低くなり、締まった音に変化すると予想しました。
ではプラスチックのフレームの固有振動数はどうやれば低くすることができるのでしょうか。
答えはプラスチックのフレームを重くすれば良いのです。
固有振動数(共振周波数)を低くする方法
固有振動数は剛性が小さくなると下がり、質量を増やすと下がります。
SIGNATURE K855はペラペラのプラスチックのフレームなので、これ以上剛性を下げることはできません。
質量を増やせば良いのであれば、プラスチックのフレームに重りを接着するのが有効だと考えました。
ちなにみハイエンドのキーボードのフレームはアルミの削り出しを採用しているものがありますが、剛性が高いため固有振動数が高くなり、打鍵音が高音寄りになる場合があります。
そのため金属フレームと基盤の間にダイナミックダンパーを入れ、基盤の振動を吸収させている製品もあります。
キーボードのフレームに重りを接着する
用意する材料は、重りと両面テープです。
重りは角座金(幅40mm、厚み4.5mm、44g)を使いました。
角座金は1枚22円~35円と安価で、モノタロウやAmazonで購入可能です。管理人はホームセンターで購入しました。
なお鉄より鉛の方が比重が大きく重いので、鉛シートを持っている方は、これを使っても良いと思います。
両面テープは100均に売っているの山田化学㈱の粘着ゲル両面テープ(幅2cm、厚み2mm)ヤモリグリップを使いました。
この両面テープは貼って剥がせて、水洗いすれば粘着力が回復する優れものです。
重りの接着
キーボードのスイッチをOFFにし裏返したら、両面テープを長手方向に2列貼ります。フレームの両端に貼り始め・貼り終わりの目印代わりにマスキングテープを貼っておくと、便利だと思います。
角座金は角をフレームの斜面に突き当てながら貼って行きます。
角座金は最大8枚接着できますが、6枚以上で効果が実感できると思います。
注意点
①角座金の角とフレームの斜面の隙間が大きいと、テーブルに近い側の角座金の角がテーブルに接触しガタつく場合があります。
②貼り替えは何度も可能ですが、両面テープに引っ張られて銘版が剥がれてしまう場合があります。
その場合0.2mm程度の段差ができるので、適当な厚みのシートを貼り段差を埋めて下さい。
以上で、打鍵音のプチ改良は終了です。
なお、少しだけ見栄えが気になったので、家に転がっていたアルミテープを角座金の表面に貼ってごまかしました。
まとめ
SIGNATURE K855は3つのデバイスに切替接続できる無線のメカニカルキーボードで、デザインも高級感があります。
唯一打鍵音が安っぽかったのですが、フレームに重りを接着することで、自分好みの打鍵音に変えることができました。
「カタ」「カタ」という乾いた音が、「カチ」「カチ」と引き締まった音に変わり、とても気持ち良く打鍵できるようになりました。
重量は1kg超えとなりましたが、末永く大切に使いたいと思います。
気軽に足跡残してね!
この記事が「気になった・参考になった」と感じた方は、リアクションボタンか、ツイッターで♡いいねを押して、足跡を残して頂けると嬉しいです。
https://t.co/gTkViMGpaF
— あトん🤖Web CodingとAV好きなブログラマー (@HeavyPeat) February 12, 2024
ロジクールのメカニカルキーボードの打鍵音を気持ち良い音に改良できたので記事にまとめてみました。
SIGNATURE K855の打鍵音を良くしたい方は参考にご覧下さい。#Logicool #keyboad #打鍵音
それでは今回の記事はこれでおしまい。