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軽量PCブランド2社のガチ対談で感じたこと

2021/08/15

PC


はじめに

皆さんはフリーライターの本田雅一さんが企画したパナソニックと富士通の社員のガチ対談はご覧になりましたか。管理人はとても興味深く拝見しました。

japanese.engadget.com

一応リンクを貼っておくので、お暇な方はご覧ください。



製品の軽量化に関する考えを対談を通じて読者に伝える座談会なのですが、レットノートは世界最軽量を実現したLIFEBOOKの当て馬にされているように思えて、パナソニックの役員の方はどう感じているのか心配になりました。

なせなら、総合的に見てLIFEBOOK UHシリーズの方がレットノートより優れているからです。

LIFEBOOK UHシリーズの武蔵は武蔵中原にあるFCCL(富士通クライアントコンピューティング)で開発されたもので、13.3型ワイド液晶で世界最軽量の634g(武蔵)を達成してます。

LIFEBOOK UH-X/E3はバッテリー駆動は約11時間なので、レッツノートCF-SVより駆動時間は短いのですが、LIFEBOOK UH90/E3では22.5時間の駆動時間で重量は約818gとなっており、どのレッツノートよりも軽く、バッテリー駆動時間も長くなってます。

LIFEBOOK UHは奥行きが197㎜でキーピッチは19㎜×19㎜です。一方、レッツノートCF-SVは奥行きが203.8㎜もありますがキーピッチは19㎜×16㎜です。

レッツノートの方が3㎜少ないので、注意しないとタイプミスが発生する恐れがあります。

なおレッツノートのキーストロークは2㎜を確保していて打鍵感がよいと思いますが、1.5㎜のLIFEBOOKは、キーの重さを指の力に合わせて2段階に調整し、キートップは指にフィットしやすい形状にしており、2㎜と同等の快適な操作性を実現してます。

頑丈さについても、満員電車を考慮した試験では、レッツノートが100kgfの振動加圧試験に対して、LIFEBOOKは200㎏fの全面加圧試験をクリアーしてます。

レッツノートがLIFEBOOKに勝っているのは、光ディスクドライブ搭載モデル、VGA端子搭載くらいしかないのです。

このように圧倒的に不利な状況でガチ対談が行われたのですが、個人的に突っ込んでみたい部分があったので、今回ブログに書かせて頂きます。


本田雅一さんのレッツノートについて光学ドライブはまだ望まれているのかという質問では、大企業では望まれてないが、まだ中小企業では付いているにこしたことはない、お医者様だと学会でDVDが配布されるので重宝される、という説明でした。


漠然とした説明で、いつの時代の話をされているのかなー、と少し心配になりました。


DVD等の光ディスクは高速大容量通信の発達で、毎年市場は縮退してます。

音楽はストリーミング配信に変わり、CDの販売は減る一方です。映画もネットで見る時代で光ディスクのレンタルは減少してます。ソフトもサブスクリプションが普及しており、メディアでの提供は減少してます。

あれば便利で利用頻度の低いDVDドライブを。あえてコストをかけて搭載しているのは、レッツノートの譲れないこだわりなのかも知れませんが、光ディスクといっしょに心中するつもりかと心配になりました。

ちなみに、CF-SVのDVDドライブありとなしの価格差は5500円、Blu-rayドライブありとなしの価格差は16500円です。単品で購入するよりお高いです。


またVGA端子があるので、出張先のプロジェクターがVGAの時でも対応できて便利だという声を聴きますが本当でしょうか。

万が一の為にVGAケーブルとHDMIケーブルの2本も長いケーブルを持ち歩くのは本末転倒だと思います。

HDMI-VGA変換アダプタが1500円くらいで売っているので、これを使えばVGA端子がPC本体に無くても困らないと思います。




それともう一つ必要なのがステレオミニプラグケーブルです。HDMIケーブルは映像と音声の両方を流せますが、VGAは映像のみです。音声をプロジェクターのスピーカーから出すには、ステレオミニプラグケーブルが必要です。

訪問先のプロジェクターの設置場所や種類によっては、更に長いケーブルが必要だったり、プロジェクター自体の使い方が分からず、セッティングに苦労する場合もあり大変だと思うのでですが、実際はどうなんでしょうか。


ちなにみパナソニックは業務用プロジェクターを販売していますが、何故かモバイルプロジェクターはラインナップにありません。

PCなしでAndroidで動くモバイルプロジェクターも市場にはあるようですが、なぜモバイルソリューションズは市場参入しなのでしょうか。

世界最軽量、長時間バッテリー駆動のモバイルプロジェクターを出せば、高くてもビジネスパーソンにそこそこ売れると思うのですが。


少し脱線したので、話を元に戻します。

本田雅一さんは、パナソニックも世界最軽量を目指せば700g切りの製品を作ることはできるが、300g程度の余白を他の要素で埋めている、とやさしくフォローされてますが、実際にはあまり余裕はないのではと想像します。

CF-SVのドライブレスモデルが919gで1kgを下回ってますが、DVDドライブありモデルは999gでギリ1gしか1kgを切ってないのです。

これはALL in One構成がネックになっていて小型化の障害になっているのかなー、と思います。

デッドスペースの元凶になっているダブルボンネット構造や、厚みがある円形のホイールパッドを捨てさる覚悟がないと、700g切りは無理だと思います。


レッツノートが高額な理由

レッツノートを愛用されてる、お医者様、ライター、営業マンの方のブログを読むと、不自由がなく使い易くお勧めできる、と言ってはいるものの、値段が高いという主張が共通して出てきます。

レッツノートが高額になってしまう理由は、先に説明したよう、あれば便利な光学ドライブやめったに使わない映像端子を残しているのが一因であることは、間違いないでしょう。

どんなことにも対応出来るようにすると、原価が上がる以外に、開発段階では耐久試験等の評価項目も削減できず、開発期間や開発費を減らすことは難しいです。

レッツノートの現状のコンセプトでは、使用頻度やスペックが低い機能を思い切って廃止し、少しでも安い価格で提供するというは困難で、致し方ないのかも知れませんね。


その為、レッツノートの宣伝が「レッツノートが高額でも選ばれ続ける12の理由」という上から目線のコマーシャルとなったのかなーと推測しました。

出典元:https://panasonic.jp/cns/pc/appli/reason/


しかし、少し突っ込んで調べてみると、「レッツノートが高額でも選ばれ続ける12の理由」は、アンケートの都合のよいところを切り取ってまとめただけではないか、と感じました。

なぜそう思ったのか、少し説明します。


実施したアンケートはCLUB Panasonic会員でレッツノートのご愛用者登録を行った方が対象でした。2018年6月7日~7月31日の期間、サンプル数803名のアンケートをもとに作られたものです。なお、アンケートの有効回答率は不明です。


どんなアンケートだったのか調べたら、働き方アンケートキャンペーンというイベントでした。

出典元:https://panasonic.jp/cns/pc/topics/workstyle_campaign2018/


応募資格は個人向けモデル・パナソニックストアモデルを持っているユーザです。平均ご愛用台数3.02台のレッツノートファンの方の声なので、応援グッズをもらいたい人で、悪い回答をする人はあまりいなかったのでは、と想像されます。

「レッツノートが高額でも選ばれ続ける12の理由」では、働き方がどれくらい変わったか?の視点の紹介は1つもなく、6年、7年、8年、9年と長い間故障せず使うことができた、という声が多く紹介されてました。

管理人は2台ノートPCを持っていて、その内の1台は富士通の2009年製のノートPCです。まだ大切に使っており、今年で12年目になります。

基本性能が良ければ安くても10年くらい使えるのは当たり前だと思っていたので、長い間故障せず使えたことが、なぜ高額でも選ばれ続ける理由になるのか、理解できませんでした。


無職ではレッツノートは買えないと思います。803名のご愛用者は少なくない人数だと思います。

従って多くのビジネスパーソンが選んでいるというのは嘘とは否定できませんが、誇張しすぎだなー、と感じました。



多くのビジネスパーソンが使っているのだから、高額なレッツノートへの投資は価値がある、とでも言いたいのでしょうか。

高くても買う価値があるとブログで説明しているユーザーはいらっしゃるので嘘ではないのですが、正直費用対効果が大きいとは思えない、というのが管理人の感想です。


では、このような戦略で売り上げは上がっているのでしょうか。

Panasonicの決算報告書にコネクテッドソリューションズ社の売上高が公開されてますが、2018年度の11277億円をピークに毎年下がり、2020年度は8180億円と27%ダウンとなってました。

また、レッツノートを販売しているモバイルソリューションズは、2017年を最後に毎年対前年比マイナスとなってました。

2017年度の決算予測


2018年度の決算予測

2019年度の決算予測

2020年度の決算予測

2021年度1Qの決算予測

売上げが上がらないのはコロナ過・半導体不足の要因は少なからずあると思いますが、ユーザーは経費節減を積極的に推進する中で、高額なレッツノートが本当に必要なの?と気づいたのかも知れませんね。

コネクテッドソリューションズ社の樋口泰行社長は、アップルコンピュータ、日本ヒューレット・パッカード、日本マイクロソフトを渡り歩き、2017年4月に社長に就任された方です。

樋口泰行社長は社内改革の推進では成功しているようですが、大手PC3社の経験をもってしてもモバイルPCビジネスでは苦戦が続いていますね。


なぜなのでしょうか。

コロナ禍でBtoBやBtoCビジネスの商談はオンライン化が加速し、対面での商談は減少してるからだと思います。

対面でないと信頼してもらえない、対面でないと商品の魅力を十分に伝えることができない、という主張は理解できます。

しかし、コロナ禍でマスクをして会議室に集まって感染リスクを気にしながら快適な商談ができるとは思えません。

オンライン商談でも勝つことができるのが、真の実力を持った魅力的な商品であり、一流のセールスマンだと考えます。

製品開発を行っていると、新材料の売り込みが多くあり、サンプルを頂く機会が多いです。このように、物を持参して頂かないと打合せができない商談は、対面にならざるを得ませんが、このような特殊な場合以外は、受ける側はWeb会議の方が都合がよいです。

なぜなら、事前に商談会議室を予約したり、お茶を注文してお出しするのですが、これはこれで申請や伝票処理などが一手間なのです。(笑)

もし「オンライン商談で必ず勝てる12の法則」という情報商材があったら、1台45万円のレッツノートより、こちらが売れるかも知れませんね。

レッツノートは古いビジネスモデルの商品と言っても言い過ぎではない、と思いました。


後半の話題は、コネクテッドソリューションズ社では、まだこんな商品を売っているだ、と驚くものがあったので、感想をまとめてみました。


ビデオ会議システム

それはビデオ会議システム「HDコム」です。業界最多最大24拠点接続、コロナ禍におけるHDコムを活用したリモート業務のご提案、とアピールされてました。

出典元:https://biz.panasonic.com/jp-ja/products-services/visual


ビデオ会議システムは、事業所間や工場の間で会議を行う際に多く使われていたと思います。

しかし、今はWeb会議の時代です。ケーブルにつながった会議室でのビデオ会議は、時代遅れなのでは、と思います。

コロナ禍の状況で会議室で密になりながらビデオ会議を行うなんて、パナソニックは凄い働き方改革を推進しているだなー、と感心しました。


ビデオ会議システムのデメリット

いろいろあるのですが、思い当たることを挙げてみます。

費用

導入したことがない人には分からないと思いますが、ビデオ会議システムは初期費用が高く、かつ年間の保守費用もお高いです。保守契約なしで故障すると本体新規購入と同じくらいの金額を請求されるので注意が必要です。

性能

画像の解像度は一番スペックが低いシステムに強制的に合わせられるので、HDタイプを導入しても、接続先がSDだとSD画質になります。

マイクは半径3mの音声を拾ってくれるのですが、マイクから遠い席だと、声がよく聞こえないので大声でしゃべってもらったり、わざわざマイクの近くに来てもらって発言して頂く場合があります。

マイクを自分の席に引っ張って移動すると、ガサガサとノイズを拾ったり、マイクの傍でキーボードをたたくと、その音を拾ったりと、気を使う必要があります。

準備

会議室でビデオ会議を行うには、まず会議室が空いてないと使えません。各接続先が事前に会議室を予約しておく必要があります。

重要な会議を緊急開催する場合は、事情を説明して場所や時間を変更してもらったり、調整がメチャ大変なのです。


まとめ

管理人の感想をまとめると、ビデオ会議システムは偉い人が会議室でおしゃべりするための道具だと考えてます。

結局、偉い人がマイクの近くに座り、その人が多く発言することになり、活発なコミュニケーションにはなりにくいですね。

もし今もビデオ会議システムが便利だといって使っているとしたら、ZOOMやTeamsを使いこなせない、ITリテラシーが学生より低い情弱おじさんが幅をきかせている会社かも知れません。


ちなみに管理人が務めている会社はWeb会議の導入は遅い方で、ビデオ会議システムは数年前まで使用してました。

しかし、Web会議導入後は、ピタッとビデオ会議がなくなり、ビデオ会議システムは会議室で埃をかぶってます。

なぜなら、Web会議に比べビデオ会議システムは不便で使いずらく我慢して使っていたからです。

Web会議はメールで開催通知を送付でき、自宅でのリモートワークで参加できます。

パナソニックの「HDコム」はわざわざビデオ会議システムを介して会議に参加する仕様なので、使いづらいと思うのは管理人だけでしょうか。

なおWeb会議は偉い人も自分で接続してくれるので、会議を準備する人は手間がゼロになって大喜びです。

Bluetoothのヘッドセットを使えば、作業をしたり周りを歩きながらでもコミュニケーションをとることができ、とても便利です。

Web会議は無線通信できる環境なら、場所や時間に制限されず会議を行え、ビデオ会議システムよりパフォーマンスが大きいと思います。


なお今保有しているビデオ会議システムは固定資産の減価償却も終わっており、誰も使わないのでそろそろ廃却しようかなと思ってます。


ちなみに、昔のビデオ会議システムはISDN接続のものがありましたが、2024年にISDNのサービスは終了となります。

従って、ISDN接続のビデオ会議システムは使えなくなるので、インターネット接続のビデオ会議システムに入替える必要があります。

「HDコム」はビデオ会議好きで装置の入れ替えが必要な会社に売りこむには、都合が良い商品なのかも知れませんね。


ところでSONYはHDで最大500拠点接続できるビデオ会議システム多地点接続用サーバーや16拠点接続のMTU装置を提供してましたが、現在はすべて販売終了となってます。

パナソニックは他社が撤退したビデオ会議の市場を総取りする戦略なのかも知れませんが、その行く末を、これからもウォッチングしていきたいと思います。


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それでは今回の記事はこれでおしまい。

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