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2023年総合受信料導入?崩れたNHKの4K8K放送の未来

 2023年総合受信料導入?崩れたNHKの4K8K放送の未来

はじめに

前回のブログでテレビ放送の縮退について触れさせて頂きました。

 

この記事で4K8K放送はとてもお金がかかることが分かったと思いますが、先頭を走っているNHKは2021年1月13日にNHK経営計画(2021-2023年度)を正式に発表しました。

 

この経営計画によると、衛星放送の大幅整理・削減に取り組んで行く内容となってましたので、一部を紹介したいと思います。

 

衛星放送の集約

NHK経営計画(2021-2023年度)には、衛星放送の右波は将来的には1波にする、という衝撃的な計画が書かれてました。

衛星波は2Kのうち1波を削減、将来的に右旋は1波化を視野に検討
○ 衛 星 波 のうち、右 旋 の3波(BS1・BSP・BS4K)の見直しを行い、2023年度中に2Kのうち1波を削減します。削減にあたっては、番組の一部を他の放送波に移すなど編成上の工夫に努めます。さらに、将来的には4Kの普及状況を見極めて、1波への整理・削減も視野に入れて検討を進めます。
○BS8Kについては、効率的な番組制作や設備投資の抑制を徹底し、東京オリンピック・パラリンピック後に、あり方に関する検討を進めます。
音声波は2波(AM・FM)への整理・削減に向けて検討
○音声波については、民間放送のAMからFMへの転換の動きや聴取者への利用実態調査の結果などを考慮しつつ、インターネットの活用や編成上の工夫をしながら、2025年度に現在の3波(R1・R2・FM)から2波(AM、FM)へ整理・削減する方向で検討を進めます。


電波を使った4K8K放送は、膨大な設備投資と左旋問題対策でお金がかかる事業となってます。

 

受信料収入の減少が止まらない現在、4K8K放送へ投資するお金は最大限抑えざるを得ないと言えるでしょう。

 

これは事業計画の予算を見るとはっきり反映されてます。

 

4K8Kスーパーハイビジョン設備の整備

 

年度 2018年 2019年 2020年
金額(億) 202.8 167.7 43.2

 

4K8Kスーパーハイビジョン設備の整備

 

2020年度の4K8Kの設備予算は2018年度に対して79%削減となっており、NHKは4K8Kの衛星放送の優先順位を下げ、積極的に取り組まない、と予算上宣言しています。

 

衛星契約(地上契約含む)は2230円/月で地上契約1260円/月の約1.8倍となってますが、NHKの衛星放送は魅力的なコンテンツも少なく、衛星契約での収益拡大は望めない状況なのです。

 

2020年10月より受信料は約2.7%値下げとなったものの、衛星契約(地上契約含む)は2170円/月で地上契約1225円/月の約1.8倍となってますが、NHKの衛星放送は魅力的なコンテンツも少なく、衛星契約での収益拡大は望めない状況なのです。

 

 

総合受信料の導入

 

ところで、経営計画には気になる説明が盛り込まれてました。


こうした支出の削減に加えて、さらなるコストの圧縮を進め、新放送センターの建設計画の抜本的な見直しや経営努力によって生み出した剰余金を積み立てる仕組みの導入なども行い、還元の原資として事業規模の一割にあたる700億円程度を確保します。そのうえで、新型コロナウイルス感染症の影響や放送法改正の動き、訪問によらない新たな営業施策の進捗などを見極めながら、具体的な方法などを検討し、衛星波の削減を行う2023年度に受信料の値下げを行う方針です。また、衛星付加受信料の見直しを含めた総合的な受信料のあり方について導入に向けた検討を進めます。値下げの詳細の決定にあわせて、本経営計画の修正を行います。

 

NHKの受信料は月200~300円で十分」と主張している学者もいますが、現行のBS・地上波(月額2170円)と地上波(同1225円)に分かれている契約を一本化した上で、割安となる「総合受信料」の導入を検討しているのです。

NHK、受信料値下げは「BSのみ」で地上波は含まず - PHILE WEB

NHK、受信料値下げは「BSのみ」で地上波は含まず - PHILE WEB

NHK、受信料値下げは「BSのみ」で地上波は含まず

 

これについては、BSとセットの視聴者はお得に見えますが、地上波のみの視聴者は一律値上げになるのでは、と疑問の声が上がっているようです。

 

これが本当だとしたらマジ事実上の値上げになりますね。(笑)

 

これに対する言い訳は、インターネットによる24時間配信サービス提供と4K8Kコンテンツのインターネット配信の充実でしょうか。

 

衛星放送に明るい未来はないので、インターネットを接続できる装置を持っている視聴者からも「総合受信料」を徴収しようという、ストーリなのでしょう。

 

まとめ

 

NHKは受信料減収と4K8Kの衛星放送というお荷物に苦しめられ、衛星放送は縮退せざるを得ない状況になってます。

 

4K8Kテレビや4K8Kレコーダは衛星放送には期待できないことがはっきりしたので、今後はインターネットに特化した機能の充実化が加速していくと思われます。

 

これから4K8Kテレビを購入する方は、どんなテレビを買っておけば長く楽しめるのか、十分にご検討下さい。

 

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NHKの4K8K放送集約縮退のお話です。

衛星放送はどんどん時代遅れになっていくのかな。#Blogger #NHK #4K8K

— heavy-peat (@AfterWork_Lab) January 23, 2021

それでは今回の記事はこれでおしまい。

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